難病ケアシステム・パイオニアの会✴にてお話させて頂きました!メインイメージ

難病ケアシステム・パイオニアの会✴にてお話させて頂きました!

先日開催されました、大阪難病医療情報センター主催「神経難病医療ネットワーク検討会」にて「神経難病におけるニューロリハビリテーション」について講演させて頂きましたので、その様子をお伝えします。

大阪難病医療情報センターは、大阪府における難病対策の一環として昭和48年に設立された特定疾患研究会までさかのぼる歴史ある組織です。大阪府急性期・総合医療センター神経内科、狭間敬憲先生、澤田甚一先生の長年にわたるご尽力により、地域全体で難病患者を支える先進的なシステムが構築されていき、医療機関、保健所、福祉、患者団体など、まさに多職種かつ組織を超えたネットワークにより支援活動が行われています。平成10年には厚労省の医療施設整備事業に伴い、大阪府急性期・総合医療センターが大阪府域唯一の難病の 拠点病院に指定されたことで、大阪府難病行政の中心的な役割をされており、大阪発の難病患者様を地域で支えるケアシステムのパイオニア的な会と言えます。

大阪難病医療情報センター
http://www.gh.opho.jp/hospital/osaka/2.html
http://osakananbyo.jp/greetings/index.html

会はセンター長・狹間先生のご挨拶から始まりました。難病に関わる研修会、事例検討会、講演会は定期的に開催され、そのケアに関わる知識とスキルを多職種で共有されているそうです。私達、神経内科医の間では、大阪の神経内科疾患の診療・介護が充実している事は有名な話ですが、その理由が難病診療は病院だけでは不十分で、在宅療養を含めて包括的に支援する必要がある疾病であるの素晴らしい理念に元に集われた、関係者皆様の精力的な活動である事を知り、心から敬服申し上げました。このような地域での検討会に講師としてお招き頂きました事、大変嬉しく意気に感じたことも、お伝えしました。

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「ニューロリハビリテーション」は、おもに脳卒中や外傷など限局した脳疾患において研究が進められてきましたが、近年は神経難病においても、その有用性が示されつつあります。特にパーキンソン病では動物モデルや人において、効果的なリハビリテーションを実施することで、運動機能や認知機能、また精神症状が改善するとのエビデンスが集積してきています。

☆第6回大阪・豊能地域における神経難病医療ネットワーク検討会②

 一般に神経難病の患者様の経過としては、徐々に身体機能が低下していくことが多く、私達医療従事者や患者様にとっても改善効果は実感しにくい事は事実ではありますが、一方で、定期的な運動を継続されている方のほうが良い身体状態を維持しやすいこと、また患者様自身も体を適度に動かした方が体調がよい事をご自身で体感されている事が多く、神経難病においてもリハビリテーションは重要性である事を、私は日々感じていました。こうした知見から、神経難病患者様にも上手くリハビリテーションを組み合わせることで、身体機能や活動性を維持できる可能性がある事、まずは大いに強調させて頂きました。

今回の話の中心は、リハビリテーションでも難病患者様にとって特に問題となることが多い「摂食嚥下障害」についてです。会の関係者皆様とは検討会が始まる前に色々と談笑させて頂きましたが、「岐阜は日本のどこにあるの?」、「県庁所在地は高山ですか?」、「新幹線でよく通過はするのですが、、、」などと、大阪の方々にとって岐阜の印象がとても薄い事を確信しました(笑)。岐阜が誇るブランド牛の「飛騨牛」のスライドは「美味しい物を食べる事の人としての幸せ」を伝えたく作成したスライドでしたが、大阪の方に岐阜をもっと知ってもらいたい思わず力が入り、すっかり岐阜の宣伝大使のように思われてしまったようです(^^;)。

 ☆第6回大阪・豊能地域における神経難病医療ネットワーク検討会③

次は、摂食・嚥下機能をしっかり評価することの意義と手法、特に嚥下造影検査・内視鏡検査の解析法についてです。正直申しますと、専門職外の方の場合、このような嚥下機能詳細検査の詳しい説明は、重度の意識障害を来すことが多いのですが(–;)、今回の参加の皆様は熱心に聞いて下さっていました。大阪府の難病疾患の医療・介護支援が充実されているのは、患者様に携われている医療、介護、行政の皆様のご熱意だと感じました。

☆第6回大阪・豊能地域における神経難病医療ネットワーク検討会④

☆第6回大阪・豊能地域における神経難病医療ネットワーク検討会⑤

後半は、摂食嚥下ニューロリハビリテーションの実践についてお話させて頂きました。色々な刺激装置でも当院では特に兵庫医科大学生理学講座の越久先生らが開発された干渉波刺激装置(商品名:ジェントルスティム)を利用させて頂き、一定の成果を上げておりますので、その原理と実施症例での改善効果を中心に説明させて頂きました。実はこのジェントルスティムは日本製で、しかも大阪産である事はしっかりと強調させて頂きました。会場の皆様も「大阪産」には、とても敏感に反応して頂けまして、嬉しい限りでした(^^)。「地元を大切にする心」は日本全国共通だと思いました。

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ここからの話は、昨年11月に名古屋で開催された日本難病医療ネットワーク学会学術集会でのシンポジウムと同じですので、下記をご参照頂けたら幸いです。

摂食嚥下リハビリテーションの重要性をお伝えしました!~第4回日本難病医療ネットワーク学会学術集会にて
http://www.seidoukai.or.jp/reha/blog/9775.html

最後のスライドは、私が考える摂食嚥下リハビリテーションにおける電気刺激装置の活用法、そして当院の臨床研究を大変親身にご指導頂いている兵庫医科大学生理学講座・越久先生、岐阜大学神経内科老年学・林先生、それぞれお二人の先生とのツーショットで、深い謝辞を述べさせて頂きました。

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会の最後には狭間先生、澤田先生と、記念写真をご一緒させて頂く事が出来ました(^^)。お二人の先生が築き上げられた「大阪難病ケアシステム」を良きお手本とし、当医療圏の神経内科疾患診療をもっと充実できるよう頑張らないといけないと心に誓いながら、岐阜に帰ってきました。このような貴重な会にお招き頂きました関係者の皆様には、心より御礼申し上げます。誠に有り難うございました。

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医療法人誠道会
各務原リハビリテーション病院
副院長・神経内科  和座 雅浩

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