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トリプル師匠の大学で摂食嚥下栄養の講義を担当させて頂きました

愛知学院大学・心神科学部健康科学科・教授(前名古屋大学神経内科准教授)、山本正彦先生にお招き頂き、将来の言語聴覚士(Speech therapist:ST)になる学生さん達に「神経筋疾患における摂食嚥下・栄養障害への対応」についてお話させて頂きました。

 

以前、このブログでも書かせて頂きましたが、山本先生は、私が大学院時に在籍していました研究グループの当時のチーフで、神経分子生物学・遺伝子学の基礎から実験手技までを親身に御指導頂きました同門先輩ドクターです。今はフィールドを代えてリハビリテーション分野の臨床研究で大変お世話になっておりまして、山本先生はまさにNeurology(神経内科専門医) & Neuroscience(臨床遺伝専門医) & Rehabilitation(リハ科専門医)のトリプル師匠です。

 

摂食嚥下マインド&スキルの伝授をお約束しました!

http://www.seidoukai.or.jp/reha/waza/10695.html

 

愛知学院大学は1876年(明治9年)に創設され、143年の歴史を有する中部圏でもっとも伝統ある大学のひとつだそうです。心身科学部がある日進キャンパスには初めてお伺いしましたが、広大な土地には沢山の校舎があり、目的の教室にたどり着くまでに相当時間がかかりました。

医療介護の現場では、患者さんの口から食べる支援においては、STの役割は非常に大きく、チームの中でも重要なプレーヤーとなり、専門的な知識とスキルを備えたSTは、私達医師にとっても大変心強い存在になります。

今回の私のミッションは、将来のST学生さん達に「今の医療の現場では、口から食べる事が出来ず不幸な転帰になっていく患者さんが急増していること」、またその解決には「かみかみ、ごっくんだけではダメで、多職種連携による包括的な介入が必要だ」を伝えることと決めておりました。口から食べる支援に特化した包括的アセスメントツールである、KTバランスチャートの有用性は、当院の臨床研究でも実証されています。

 

当院リハ臨床研究が世界に認められました!~「口から食べるリハビリテーション」のエビデンス

http://www.seidoukai.or.jp/reha/blog/13749.html

 

KTバランスチャートは多職種連携の力を束ねるツールとも言え、この大切さは、医師の立場でしっかりと伝えたいと気合い満々でしたが、大学掲示板にはKTバランスチャートをズバリ取り上げられた記事が貼られていて、ちょぅと拍子抜けでした(‥;)。ある教員先生が関心を持たれて、授業でも取り上げられているとの事、大学教育現場にも確実に浸透していることは嬉しくなりました。

山本先生は講師紹介の中で、大学院当時の分子グループ研究室の苦楽がいっぱい(ほぼ苦でしたが)の懐かしいエピソードをユーモアたっぷりに取り上げて下さり、授業は最初から楽しい雰囲気で始まりました。

まず前半は神経筋疾患の嚥下障害例をVF動画を中心に説明し、続発する低栄養の恐ろしさを実データで理解してもらいました。後半は先程も触れました経口摂取における多職種連携の重要性です。多職種連携で智恵を出し合って協力し合い、口から食べる事だ出来る事になった事をきっかけに、どんどん好転する患者さんが多いこと、よーく理解してもらえたようで、今回のミッションは無事終了できたと思いました。STの役割の大切さもしっかりと伝えました。

この大学のST学生達は根が明るいのか、講義中のレスポンスも良く、私自身が楽しくお話しする事が出来ました。Profが学生さん達から慕われている様子も、微笑ましく拝見しました。講義の中では、翌々週に開催予定の日本神経筋疾患学術集会の案内もしましたが、「どうしたら参加でますか?」、「是非参加したいです!」などと駆け寄ってくれまして、とても嬉しい気分になりました。STとしてのやる気がヒシヒシと伝わり、将来一緒に臨床出来る事も楽しみになりました(^o^)。

帰りには山本先生の教授室にお邪魔させて頂きましたが、写真のごとく室内&デスクトップPCには、目が回るほどの膨大な資料で埋め尽くされていまいした(@_@)。改めてProfというお仕事はお忙しいという事がよく分かり、そのような中でも、今も御指導頂いておりますこと、感謝の気持ちで一杯になりました。

大学院時に大変親身にご指導頂きました師に、微力ではありますが、このような形で恩返しできます事は光栄極まりありません。今後も摂食嚥下マインド&スキルを学生さん方にお伝えできるよう、頑張りたいと思いました。

医療法人誠道会

各務原リハビリテーション病院

副院長・神経内科  和座 雅浩

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