岐阜ハートセンター恒川先生から賜りましたメッセージ~栄養管理が手術成績を支えているメインイメージ

岐阜ハートセンター恒川先生から賜りましたメッセージ~栄養管理が手術成績を支えている

各務原リハビリテーション病院管理栄養士の武市です。私のモットーは何事も根拠に基づいた栄養管理から初めて、それぞれの患者様に応用していく事です。実際の診療では、バランスの取れたお食事をご提供する事に加えて、患者様の摂取状況の把握と、お体の様子もこまめに観察させて頂いております。栄養士が写真のように身体計測をしている事は、意外に思われるかも知れませんが、栄養状態はバイタルサインのひとつまで言われるようになってきています。それは、栄養状態が悪いにもかかわらずリハビリテーションを続けてしまうと、全身の筋肉が減少していいく「サルコペニア」と呼ばれるとても怖い現象をもたらしてしまうからです。リハビリテーション分野では特にこうした低栄養によるサルコペニアが注目されてきており、当院栄養科では病院オープン時よりサルコペニア対策に傾斜して参りました。

武市身体計測

嬉しいことに、アンチサルコペニア対策の成果は確実に出てきておりまして、栄養士が患者様の栄養状態を正確にモニターし、担当ドクターやセラピストに情報提供出来るようになってからは、低栄養によるサルコペニアを未然に防げるようになってきました。しっかりと栄養管理が出来た患者様が、元気に退院されていく様子は拝見出来る事は、私達にとって格別の喜びとなっています。NST委員長の和座医師は一貫して「栄養は治療の大きな柱の1つである」とハッパをかけて下さるので、やり甲斐とプレッシャーの双方をいっぱい感じながら頑張っています(‥;)。

さて先日、岐阜ハートセンター様で行われました研究会「ハートを守る 心臓リハビリConference」にお招き頂き、当院からは副院長の和座医師、管理栄養士3名、言語聴覚士1名、理学療法士2名の合計7名で参加させていただきました。和座医師より、岐阜ハートセンター様は心臓疾患専門病院として高度なカテーテル治療や手術治療を精力的になされており、その症例数は全国的にも屈指の数とのことと伺い、そのような医療機関様での勉強会に参加させて頂ける事、どきどき・わくわくの私は誰よりも早く到着してしまいました(‥;)。

http://gifu.heart-center.or.jp/greeting.html

会はまず、岐阜ハートセンター心臓血管外科医長、恒川先生より『心臓弁膜症Up to Date』という御講演から始まりました。恒川先生の御専門は心臓弁膜症の手術で、その方法や心臓リハビリテーション(以下、心リハ)についてのお話しを賜りました。恒川先生は、特に大動脈弁疾患の手術を御専門にされているそうです。専門的な内容は難しかったのですが、栄養士が普段このような心臓手術のお話を聞ける機会は少なく、とても勉強になりました。和座医師は岐阜ハートセンター様の大動脈弁疾患の術後成績に大変驚いていて、「術後成績が良いのは、先生方の腕が良いからですか?」との鋭い質問に、恒川先生はとても照れくさそうにされていました。嘘つけない、お人柄の良い先生である事が分かりました。

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特別講演では、独立行政法人地域医療機構推進機構 九州病院内科医長、折口先生より『コンコーダンス心臓リハビリテーション~患者中心型から患者参加型へ~』というお話しを賜りました。折口先生は、コンコーダンス(=患者と医療者が同じチームの一員と考える概念:つまり対等の立場で話し合った治療)について海外の事例も交えながら、私達にも大変分かりやすくお伝え下さいました。患者様のやる気を引き出すためにも対等の立場でチームで治療を行っていくという事の大切さを学ぶ事が出来、日々の栄養管理にも是非役立てていきたいと思いました。今後コンコーダンスの概念は、心リハのみならず、チーム医療の中心的な考え方になっていくと感じました。

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会の最後には、岐阜ハートセンター院長の松尾先生より、今後は病院スタッフ皆様が一丸となり、手術のみならず心リハにも力を入れていくとのお話しがありました。和座医師は、岐阜ハートセンター様のような超急性期病院がリハをここまで重要視される事に感激しており、帰りの車の中では「当院も岐阜ハートセンター様のご期待に応えられるような、心リハ・リハ栄養の取り組みを絶対に充実していこうぜ!」と、そのテンションは最高潮でした。

 今回の勉強会に参加させて頂きました7名の集合写真です。不思議なことに、皆両手を前で繋ぐポーズで写っています(笑)。日頃から想いを同じにして、一緒に頑張っているからと、とても嬉しくなりました(^o^)。今回の勉強会では、私達専門職の早期介入により患者様との早い段階での信頼関係を築いていき、患者様と医療従事者が協力して治療を行って行く事が、患者様の予後改善に繫がる事よく理解できましたので、今のチームプレーを大事にして頑張っていきます!

 7名の集合写真

最後に恒川先生と和座医師の記念写真をアップします。恒川先生とは学生以来の15年ぶりくらいの再会らしく、同じ岐阜医療圏で一緒に働けること、すごく心強いとおしゃっていました。私は和座医師の満面の笑みが、今でも忘れられません。私達に対しても難しい顔はしないで、いつも笑顔でよろしくお願いします(‥;)。また恒川先生はこの写真をみられて「売れない漫才コンビみたいだ!」とおしゃられていたそうです(笑)。和座医師から聞いていたとおり、恒川先生はとてもユーモアのある先生でした。いつかお二人の漫才を拝聴できる日を、私達はとても楽しみにしております。

 恒川先生と

私が何より印象に残ったのは「退院後も継続される心リハと栄養管理が手術成績を支えている」という恒川先生のお言葉です。心臓血管外科の医師からそのようにおしゃって頂けました事で、私はとても嬉しく、管理栄養士のやり甲斐を強く感じることができました。これまで以上に頑張れそうです!! 

貴重な機会を与えて下さいました岐阜ハートセンター様には、感謝の気持ちで一杯です。

医療法人誠道会
各務原リハビリテーション病院
管理栄養士 武市 和美

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