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みどりヶ丘病院様のサクセス・ストーリーから学ばせて頂いた事

リハビリテーション医学会総会で大阪高槻市の医療機関である、みどりヶ丘病院のリハ科・NSTの取り組みを拝聴させて頂くことが出来ました。演者はリハビリテーション科部長の森脇美早先生です。

http://www.midorigaoka.or.jp/?p=102

森脇先生はH23年に現病院にご赴任、理事長先生から「先生のノウハウを活かして、当院のリハ科を充実させて欲しい」とのミッションを受けてのスタートされたとの事でした。しかし、他のドクターから「リハ科先生は何をするのですか?、整形外科ですか?」などの質問や、また食べられない、栄養状態が悪い患者さまに対しても十分なアプローチが出来ておらず、当時はリハどころではなかったとの事、一体この病院で私はどうしたらよいのかと思われたそうです。しかし森脇先生は、強い意志と強靱な精神力をもって大改革を敢行されたのです。そのサクセスストーリーと、私が学ばせて頂いた事をレポートさせて頂きます。

まず森脇先生が何より大切にされたことは「職種の壁を取り除いて、みんなで一緒に考える体制作り」だったそうです。医療においても多職種によるチームプレーが重要である事は高らかに叫ばれていますが、実際は難しいのが現実で、医療関係者の方なら良くご理解頂けると思います。この問題の解決のため、森脇先生は医師・看護・リハでの勉強会を頻回に開催され、心を1つにされていかれたとの事でした。

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入院リハの成否を大きく摂食嚥下・栄養の取り組みも精力的にされえおられ、特にNSTチームのあり方と実践はとても勉強になりました。この写真は、嚥下回診の様子です。毎週一回、患者様が食事をされている様子を多職種で観察し、問題点を挙げ対策を検討されているとの事でした。森脇先生を中心に多職種の方が生き生きと御活躍されている様子が、リアルに伝わってきました。

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これは病院スタッフに対して行われたアンケート調査結果です。嚥下回診導入後、摂食嚥下に対するマインドが明らかに変わっていることが一目瞭然です!! 

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嚥下機能の詳細な評価、また問題解決には必須であるVF検査は、年間350件も施行されているとの事でした。この数の意味するところ、摂食嚥下をされている先生方はご理解頂けると思います。またリハ科からの発表数もこの3年半で右肩上がりだそうです。多職種のスタッフの方々が向学の志を持って、研鑽に努められていることにも感銘しました。

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セッション終了後の質疑応答の様子です。リハビリテーション医の役割とその発信が討論となりましたが、ある整形外科医の先生が「森脇先生のリアリティある取り組みは、リハビリテーション医が病院で行うべき事として教科書を書いて頂きたい」とコメントされていた事が、とても印象的なセッションとなりました。

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森脇先生のモットーの1つは「本物のリハビリテーション医療を行う!」で、それは「単なる漫然とした機能訓練ではなく、活動を高め参加を促すための多面的な介入であり、幸せや生き甲斐の追求」とのこと、リハビリテーションに対する情熱に感服です。もう一つは「スタッフ皆が共通のゴールに向かって一体感を感じながら、それぞれの専門性で議論しあう」で、これが森脇先生流の多職種連携の秘訣だとおしゃられていました。このような高い志を貫かれ、病院全体のリハマインドを高められた3年半のエネルギッシュかつ緻密な取り組みは、とても勉強になりました。いつか当院も、みどりヶ丘病院様のようなサクセス・ストリーをプレゼンできるよう、頑張りたいと思いました。

医療法人誠道会
各務原リハビリテーション病院
神経内科 和座 雅浩 

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