「干渉波で安全ごっくん効果」を発表してきました!〜第21回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会にてメインイメージ

「干渉波で安全ごっくん効果」を発表してきました!〜第21回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会にて

去る平成27年9月11~12日、京都国際会館&京都グランドプリンスホテルにて、第21回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会が開催されました。医師、歯科医師、薬剤師、言語聴覚士、看護師、管理栄養士、介護福祉士、社会福祉士など、医療・介護に関わるほとんど職種が集う学会で、今回も参加総数は約6300名とのこと、「摂食嚥下の取り組み≒ザ・チーム医療!」を体感できた学術大会となりました。、

 

第21回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会
http://www.congre.co.jp/jsdr2015/#

 

写真2

 

今回私は、当院摂食嚥下チームのヤングホープ2名(言語聴覚士&歯科衛生士)を従えて参加、また11日に行われましたランチョンセミナーにて「当院における頸部干渉波刺激装置アドオン嚥下リハの取り組み」として発表させて頂きました。

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写真1 

 

このブログでも何回かレポートしていますが、当院では2年程前より嚥下障害、特に「飲み込む」の咽頭期機能が低下した患者様に対して、「頸部干渉波刺激装置」という兵庫医科大学生理学講座の越久先生が発案された医療機器の臨床応用を試みてきました。干渉波刺激装置は従来の手法と違い、筋肉ではなく感覚神経をターゲットとしていることが最大の特徴で、不快感がほぼ無い状態で嚥下訓練が可能です。また随意性の運動(意識したごっくん動作)を全く妨げないため、食べ物を食べながらの刺激も可能、在宅医療への展開も期待されている医療機器です。

 

実際当院では、干渉波刺激装置を併用しながら継続的に嚥下訓練を行うと、見違えるほど嚥下機能が改善する症例を数多く経験する事ができましたので、その効果は何としてもお伝えしたいと思いました。発表では代表的な奏功例の動画と、その治療効果をまとめた解析データを中心にお話しましたが、特に誤嚥しにくくなる効果は私にとっては印象的で、干渉波刺激装置の威力を強く感じました。私はこの「干渉波で安全ごっくん!」効果を「電気で元気!」のピカチュウで表現させて頂きました。さらに、干渉波刺激装置は「嚥下障害」に立ち向かうための有効なアイテムの1つになり得る可能性を秘める事、これまたピカチュウで表現してみました。会場は摂食嚥下の取り組みに、一方ならぬ情熱をお持ちの方が集まられていたはず、そのレスポンスはかな~り心配でしたが、座長の越久先生をはじめ、みなさまに笑って頂けました事は、心から嬉しかったです(^^)。

 

写真3

 

なお、この頸部干渉波刺激装置は、その有効性と安全性が評価され本年7月28日に医療機器承認を取得、9月28日には「ジェントルスティム」の名でリリースされるそうです。もちろん、干渉波刺激装置は嚥下障害の万能アイテムではありませんが、適応例には必ずやその威力を発揮すると思います。「良い物は独り占めしたはならない!」がポリシーの私としては、嚥下障害に患われている方に「干渉波で安全ごっくん効果」が広まることを心から願い、発表を終わらせて頂きました。

 

さて出展ブースでは、正式に製品化された機器を扱わせて頂けるとの事でしたので、発表後に私達も見に行ってきましたが、摂食嚥下に関わる各専門職の注目度を反映してか、ブースにはひっきりなしに学会参加者の方が訪れていました。ブース担当者の方々が汗だくで、てんやわんやで忙しそうにされる様子は何だか微笑ましく思えました(^_^)。 

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製品化される前のプロトタイプ器では、私自身が何度か被験者になった事がありましたが、正式に製品化された商品は初体験でしたのでドキドキ・ワクワクです。機器は見た目もすっきりコンパクトで、だれでも分かりやすい操作性は設計者の方のこだわりを感じました。何より「ジェントル」の名を裏切らないマイルドな刺激であること、発案者である越久先生の「穏やかな干渉波の刺激が嚥下機能を改善する」というイメージにピッタリだと思いました。

 

さて私、刺激される前は写真のごとくニコニコ笑顔でしたが、強度を上げていく途中で「えっ??」と顔が引きつっていきました(゜_゜)。その理由は写真の数値なのですが、今はまだ内緒ということでお許しください。

写真4 

最後に、当院スタッフとジェントルスティム開発に携われた方々との記念写真です。機器の原理や活用法について沢山の議論と色々とアドバイスを頂き、感謝の気持ちで一杯です。 

 

写真6 

嚥下障害を患われている患者さんを1人でも多く救うために、「干渉波で安全ごっくん効果!」を生かしたこの取り組みを継続し、その有効性の検証と適応症例の更なる模索など、エビデンスの蓄積を行っていきたいと強く思いました。

 

医療法人誠道会
各務原リハビリテーション病院
神経内科 和座 雅浩

 

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