パーキンソン症候群すくみ足に対するtDCS効果を発表してきました!メインイメージ

パーキンソン症候群すくみ足に対するtDCS効果を発表してきました!

皆さんは、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)という機器をご存知でしょうか?これは頭皮上に設置した電極から微弱な直流電流を一定時間流すことで、大脳皮質活動の興奮性を変化させる方法で、近年脳神経リハビリテーション分野で注目されてきている手法です。主に脳卒中などの中枢性疾患、またうつ病などの精神疾患に対して有効であるとのエビデンスが、特に3~4年で数多く集まってきています。当院では浜松市リハビリテーション病院の重松孝先生からこの手法を教えて頂き、様々な脳神経疾患のリハビリテーションに応用しています。

電極には陽極と陰極があり、陽極は脳活動の興奮性に、陰極は脳活動を抑制的に刺激しますが、患者さんへの体の負担はほとんど無く、また機器が比較的小さいため扱いやすく、歩行訓練時にも容易に利用できる点は私達セラピストにとっても嬉しい利点です。

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 そのような機器を使用した当院のリハの取り組みを、今回は私堤が10月23日~24日に大阪国際会議場で開催された日本デイケア学会にて発表してきました。演題は「経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を用いた運動療法の取り組み。進行性核上性麻痺患者に対する歩行訓練を通じて」です。進行性核上性麻痺は、特に歩行障害と転倒が問題となりやすい病気で、パーキンソン病と神経症状は似ているものの、薬の効果が得られにくく、特にすくみ足は難治性と言われています。今回の患者様も、すくみ足が出てしまうと前のめりで倒れてしまうなど、日常生活でも大変不自由されていました。

私は昨年、tDCSがパーキンソン病のすくみ足に対しても有効であるとの先行研究があることを知り、パーキンソン病と類似の疾患であるこの方の歩き方が少しでも良くならないかとの思いで、tDCSを組み合わせた歩行訓練を試みる事としました。するとtDCSで刺激しながら歩行訓練を行うと、即時効果として歩く速度(TUG)とすくみの程度は確かに軽減し、日常生活でも歩きやすくなったのです。この病気は進行性の為、徐々に悪化していくのが常なのですが、tDCSを利用した運動療法を継続することで現在も自立した歩行能力を維持されており、リハビリテーション効果が得られたと考えています。

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今回は昨年に続き2回目の学会発表にもかかわらず、またしても緊張しっぱなしでしたが(笑)、会場の皆さんからは多くの質問を頂くことができ、関心を持って頂けたことは嬉しかったです。今後もリハビリの成果などをいろいろな場で発表できるよう頑張りたいと改めて思いました。デイケアセンターみつばちでは、このような先進的なリハビリテーションの取り組みも取り入れて、利用者様の日常生活を支えていきたいと思っていますので、これからも、よろしくお願い致します!

 
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医療法人社団誠道会
デイケアセンター みつばち
理学療法士 堤 誠二朗

 

 

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