「認知症リスクには地域差あり!」~加藤清人先生による認知症研究・ビックデータ8万8千人の分析よりメインイメージ

「認知症リスクには地域差あり!」~加藤清人先生による認知症研究・ビックデータ8万8千人の分析より

こんにちは、作業療法士の谷田と申します。私たち作業療法士の教育を担当して頂いている平成医療短期大学教授 加藤 清人先生の臨床研究の成果が、2月2日(火)に岐阜新聞に掲載されました!加藤先生は作業療法の視点から「地域で生活する方々の健康を守る」をテーマに、リハビリテーション臨床研究をされている作業療法士の先生です。

平成医療短期大学
http://www.heisei-iryou.ac.jp/hcohs/index.html
http://www.heisei-iryou.ac.jp/hcohs/course/occupational/teacher.html

実は私学生時代には、加藤先生にご指導いただいたおりました。私達は、大変な実習前には必ずと言っていいほど決起集会&実習後のお疲れ様会を企画していたのですが、加藤先生はいつも顔を出して下さるなど、学生と同じ目線でやさしく接して頂けました。また実習中には、学生が大変であろう時期を予測し、いつもタイムリーに連絡して下さいまして、先生のやさしさに救われました事、今も感謝の気持ちでいっぱいです。そのような♡素敵先生♡の研究成果が、下記のような記事にて紹介されています。加藤先生の写真写りが、今ひとつな事はちょっと残念でしたが(–;)、このようにマスコミに取り上げられること、教え子の私達も嬉しくなりました(^^)。

岐阜新聞2016年02月02日号「認知症リスクに地域差〜趣味やスポーツ参加割合と関連」
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160202/201602020913_26648.shtml

2016-03-09 23.42.45

 

私たちが当たり前のようにしている食事の準備や買い物、外出などの生活活動は、業界用語で手段的日常生活動作、instrumental activities of daily living(IADL)と呼ばれています。先行研究にてIADLが下がると認知症早期の疑いがあることが知られています。それらを点数化しまとめると、認知症になるリスクが高い高齢者の割合を市町村間で比べると、なんと約3倍の格差もあることが発覚!、その違いとして趣味やスポーツ集団の参加割合が高い市町村ほど、認知症になるリスクが下がるとの結果だったそうです。つまり「日本には認知症になりにくい地域とそうでない地域がある」という衝撃の事実なのです!皆様はこの真実、どのように受け止めらますでしょうか?

なお今回の研究のn数はなんと全国53市区町村約8万8千人!! JAGES(Japan Gerontological Evaluation Study,日本老年学的評価研究)を元に行われたそうです。JAGESは、千葉大学予防医学センター社会予防医学研究部門教授、近藤克則先生を代表とし、健康長寿社会をめざした予防政策の科学的な基盤づくりを目的とした、国家的研究プロジェクトであることを知り、加藤先生の疫学研究の意義の大きさをよ~く理解出来ました。

JAGES(Japan Gerontological Evaluation Study,日本老年学的評価研究)プロジェクト
http://www.jages.net/#!加藤清人教授(平成医療短大)の記事が岐阜新聞に掲載されました/c3ju/56b036a80cf268328933e714

これだけの多数を集計・分析されたデータの信憑性は非常に高い事は言うまでもありませんが、今回の疫学研究の重要ポイントは、地域という「まち全体」のIADL低下者を比較された事で、さすが加藤先生!と思いました(^^)/ 医療研究では主に医師が注目を浴びやすく、セラピストの研究者がこのように大きく取り上げられるということは珍しいと、当院の医師達も言っていました。

私は日頃、作業療法士として患者様に関わらせていただいていますが、その中には認知症の方も多く、そのような方へのアプローチに作業療法の関わりがとても期待されています。病院内での関わりは、密に患者様と関係を築けますが、一方でリハビリテーションでは病院内での生活に留まりがちです。こうした中で加藤先生のご研究は、リハビリテーション病院で認知症の方と関わる私達作業療法士にとって、大切にするべき視点だと私は気付きました。

ちなみに当院の神経内科専門医・認知症専門医である和座医師は、加藤先生のこの臨床研究の注目度の高さを事前にキャッチされていたそうです。これはまさにその証拠写真で、加藤先生の本臨床研究の論文アクセプトを祝し、指導教官である近藤先生方とされた祝賀会をされたそうですが、加藤先生、近藤先生がご満悦の様子は伝わりますでしょうか?それにも負けないくらいの和座医師、私の上司である岸本リハビリテーション科主任が嬉しそうな笑顔が、私には印象的でした(^^)。

和座医師は私達を驚かせるため、プレスリリースされるまでは内緒にしていたとの事ですが、「そのような有り難い先生に教えて頂けているなら、リハビリテーション病院として認知症の取り組みを充実させなければ罪深い」といつも以上に気合いが凄まじく、プレスリリース後の私達に対するプレッシャーは尋常ではありませんでした(–;)。

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加藤先生&その教え子達の記念写真を撮って頂きました(^-^) 今回は私の母校の建学の精神である「「誠意と親切と広い心」を理念に、医療の基本的精神である科学と人間愛に基づき、医療の知識と技術向上に努め、地域医療福祉に貢献できる人材を養成する」を思い出す、良き機会とさせて頂くことも出来ました。加藤先生に作業療法マインドを伝授頂いた卒業生であること誇りに思い、これからも地域にも目を向けられるようなセラピストを目指して頑張ります!!

平成OT卒業生

医療法人社団 誠道会
各務原リハビリテーション病院 リハビリテーション科
作業療法士 谷田 真美

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