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4年間を振り返って~あるリハビリ患者様との関わりから学ばせて頂いた事

みなさま、こんにちは、理学療法士の中島です。まだまだ寒さの厳しい過日、私が入院リハビリを担当させて頂きましたM様が、天国へ旅立たれました。M様は私に沢山の事を教えて頂いた忘れられない患者様です。奥様にご了承頂き、その思い出をここに綴らさせて頂きます。

私が当院に勤務し始め、あっという間に4年が経過し、今年の4月で5年目となりました。新人時代から出来の良くなかった私は、厳しい先輩方に叱咤激励されながら日々の業務に励んでいたことを覚えています。今でもあまり変わっていないような気もしますが(笑)、もともと中枢疾患リハビリテーションには強い関心がありまして、このような機器を活用したリハプログラムは私の得意技の1つです(天井吊り上げ式免荷歩行装置)。

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昨年は新潟で行われた日本リハビリテーション医学会学術集会では、当院リハビリの取り組みも発表してきました!リハビリを頑張ることで、元気になられる患者さんは、私達の何よりのやり甲斐となっています。

第52回日本リハビリテーション医学会学術集会にて発表してきました!~新潟シリーズ第3報~
http://www.seidoukai.or.jp/reha/blog/5216.html

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私が、最初に担当させて頂いた患者様がM様でした。最初に入院された時は、脳梗塞を発症された後のリハビリが目的でした。当時、私は脳梗塞後の患者様の主担当させて頂いた事は初めてで、自分で勉強したり、先輩に相談したりと、M様に少しでも良くなって頂きたいとの思いでリハビリを行っていました。M様や、奥様は、新人の僕に対して何の嫌な顔もせず接していただいたことに加え、周りのスタッフ方に協力してもらったことで、スムーズにリハビリを行うことができ、お元気な姿で、ご自宅へ無事帰られました。本人様、家族様には、退院後も生活状況を教えて頂くために自宅訪問をお許し下さったり、また病院で私を見かけると、いつも笑顔でお声がけ下さったりと、とても親身に接して頂きました。

2度目の入院は、パーキンソン病を発症された後のリハビリとなりました。パーキンソン病のリハビリは、関節の固縮を軽減するために体を大きく動かしたり、専門の体操を行ったりと、脳梗塞リハビリとは少し違った内容ですが、M様は懸命にリハビリを頑張られまして、この時も自宅へ帰られました。本当に嬉しかったです。

その後は、消化器系疾患の合併もあり、当院へ3度目の入院となられました。パーキンソン病の進行もあいまみれ、体力が低下されてしまい、これまでのリハビリとは異なり、関節の拘縮予防やベッド上でできる範囲での運動が中心となりました。3度目の入院は私が担当ではなかったのですが、しばしばお部屋にお伺いしました。M様の笑顔を拝見出来ると、何故か私も元気になりました。今年の冬に入り、体調が優れない日も多くあったそうです。色々な治療と、奥様の懸命のご介護が続きましたが、M様は永眠されました。お亡くなりになられてから、もう少し会いに行っておけばよかったとか、私が担当で良かったのか、M様、奥様に対して一番良い対応ができたのかなど、色々なことを考えていました、、、

そんな中、ある日、奥様がわざわざ病院までお越し下さったのです!奥様は担当医、担当スタッフ、病棟の看護師・介護士に、ご丁寧にお礼のお言葉を述べられていました。私のリハビリがM様にとって最善であったかはわかりませんが、家族様よりそのようなお礼の言葉を頂けたことは、本当に嬉しく思いました。私のような若輩者が申し上げる事ではないかもしれませんが、M様と奥様は絵に描いたような素敵なご夫婦で、心優しさと上品さがにじみ出ているような方でした。病棟スタッフがみな口を揃えて「私達がM様、奥様に癒やして頂いたのです」と感謝していましたが、私も大いに癒やして頂いた1人でした。私は神経疾患リハビリのスキル&マインドを、M様より学ばせて頂いたといっても過言ではありません。

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最後に、奥様と一緒に担当して頂いた播磨OTとのスリーショットをアップさせて頂きます。M様の御冥福を心より申し上げると共に、M様の神経疾患リハビリから沢山学ばせて頂いた事を大切に、これからも日々精進していきたいと思います。本当にありがとうございました!

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医療法人社団 誠道会
各務原リハビリテーション病院 リハビリテーション科
理学療法士 中島 健
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