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「ニューロリハビリテーション最先端の会☆」に参加させて頂きました!

先日、国立京都国際会館で開催されました第7回StimulationTherapy研究会に参加して参りました。この研究会は、東京慈恵会医科大学リハビリテーション科教授の安保雅博先生が、当時、リハビリテーション分野における先駆的治療手技として注目されつつあった経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation:TMS)治療の普及と発展を目的に立ち上げられ、平成22年から毎年各地で開催されているそうです。脳卒中後上肢麻痺に対するTMS治療は、慈恵医大リハ医学講座の関連施設での2,000人以上の実施症例から得られたエビデンスにより、その有効性は国内外で認められ「脳卒中リハビリテーションの新時代を切り開く治療法」として注目されている手法です。「ニューロリハビリテーションの最新情報と実践を学ぶには絶好の会!」と、ドキドキ・ワクワクしながらの京都入りとなりました。

東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
http://www.jikei-reha.com/

第7回StimulationTherapy研究会in京都
http://www.kyotoohara.jp/news/detail.php?id=1569

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私は幸いにも、今年4月に札幌で開催されました脳卒中学会にて安保先生にお目にかかれる幸運に恵まれ、本研究会にて発表するチャンスを頂けることになりました。全国レベルの学会に参加すると、向学のチャンスが一気に広まることしみじみと感じるこの頃です。

札幌脳卒中学会より~嚥下ニューロリハの気合いを漲らせる事ができました!
http://www.seidoukai.or.jp/reha/blog/8075.html

今回は、 北は北海道、南は鹿児島の各医療機関から合計26演題の発表がありました。「上肢のTMS」「評価法・画像診断」「ボツリヌス療法・IFC・特殊ケース」「下肢・言語におけるTMS」「複数回のTMS」と5つに分類される構成でしたが、各医療機関様からの発表はいずれもレベルが高く、多施設共同でTMS治療のエビデンスの構築と発信をされてこられた会であること、とても納得出来ました。特にTMS治療の各施設の治療成績を拝見してしまうと、無い物ねだり病(笑)が重症化しそうでした。

教育講演の中では、大原記念病院院長・垣田清人先生の大会長講演「奥深きリハビリテーション~大原に来て10年目~」が特に印象に残りましたので、まずここに御紹介させて頂きます。垣田先生が大原記念病院に赴任されたのが10年前との事、リハビリテーションの診療体制をどようように構築されてこられたが、リアルに分かる内容でした。まず垣田先生は、協同診療記録の移行、そして共通言語としてFIMを導入され、多職種で同じ情報を共有しあえるシステムの構築に尽力されたそうです。他職種連携の大切さ、改めて認識させて頂くことが出来ました。

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垣田先生は下記のようなデータをお示しされていました。近年の高齢化に伴い、回復期病棟にも複数の合併症を併存した重症例が増えていて、全身管理に追われリハビリテーションどころでは無い症例が増えています。そのようは中での10年間の死亡率低下は、いかに安全かつ質の高いリハビリテーションを提供できているかを、一瞬にして理解出来るものでした。

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各論では、大原記念病院で実践されている、様々なリハビリテーションの取り組みを御紹介頂きました。 ここ最近、リハビリテーション医学会にて、特に重要視されてきているリハビリ栄養の取り組みは、当初よりNSTチームと連動した取り組みに力を入れられ、また栄養状態の評価には、最新の体組成計測機器を活用されているとのことでした。「何事も、科学的な根拠をもって、、、」は、大いに賛同させて頂きます。

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「歩く」リハビリテーションには、歩行パターン分析装置による評価法を導入されているとのことでした。神経後遺症を背負われた方が、上手く歩けるようになるかは視診のみでなく、その歩行パターンを客観的に分析し、アプローチに繋げることの大切さを良く理解できました。また一般病院でも、このような研究機関並の評価法も取り入れられていること、凄いと思いました。 

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また大原記念病院では、先進的なリハビリテーション治療法として、TMS機器を早くから導入されているとの事でした。TMS治療により、見違えるようにスムーズに手が動くようになられた症例をお示し頂き、またまたない物欲しい病(笑)が重症化しそうでした。

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LSVT BIG&LOUDを取り入れたパーキンソン病の集中リハビリテーションにも力を入れられているとの事でした。このプログラムで、別人のようにスムーズに歩かれるようになった症例は感動レベルで、当院にもLSVT BIGの国際ライセンスを取得している理学療法士がいるので、どんどん実践していきたいと思いました。 

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これは食を活かされた高次脳機能障害リハの取り組みの様子です。食と自然に恵まれた、いかに京都らしい取り組みで、患者さんがとても楽しそうに参加されている様子が印象的でした。食の豊かさでは京都にはとてもかないませんが、岐阜でも実践したいプログラムです。

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最後のスライドでは、「目標とされる我々は、走り続けるウサギとして、次の一歩を常に歩み出します」で締められ、大原記念病院スタッフ皆様のリハビリテーション医学・医療に対する飽くなき向上マインドに敬服とともに、京都一のリハ病院とならましたサクセスストーリー10年の歩みは、是非当院のお手本にさせて頂きたいと思いました。 

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 後日、垣田先生から、下記のような「京の板さんリハビリ日記」、「京のおかんリハビリ日記」を頂くことが出来ました。社会復帰を目指す若者と高齢の方のリハビリの様子を、一般の方にも分かりやすくイメージして頂けるようにと描かれたものですが、その構成の素晴らしさとともに、患者様に対する大原記念病院スタッフ皆様の、真摯かつ前向きな関わりが浮き出てくるような内容で、これも是非お手本とさせて頂きたいと思いました。

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初日夜には懇親会では、国際医療福祉大学リハビリテーション科教授、角田 亘先生にご挨拶することが出来ました。角田先生は安保先生の右腕として、TMS治療のエビデンス構築と普及に尽力されてこられました先生です。神経内科医としてリハビリテーション学を極められました先生としても御高名で、お手本とさせて頂きたい憧れの存在でしたのでTMS治療の臨床と実践、また神経内科視点からのリハビリテーションにつきまして、色々と御教授を頂戴する事が出来まして、これまた幸運な機会となりました。そのような角田先生から、「リハビリテーション医学の発展には神経内科医目線からのアプローチも必要!」とのお言葉を賜り、何よりの励みとさせて頂く事ができます!

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また懇親会では、書籍「脳卒中後遺症に対するrTMS治療」の執筆をご担当された慈恵医科大学リハビリテーション科の先生方にもお目にかかれ、その実践と最近の研究成果について詳しく教えて頂くことが出来ました。TMS治療に込められた慈恵医科大学先生方のリハマインドには、心より敬服申し上げました。

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さて私は大会2日目に、「ボツリヌス療法・IFC・特殊ケース」のセッションで発表させて頂きました。「中枢でなく末梢刺激!、磁気でなく電気刺激!、上肢でも失語でもなく嚥下!!、この会ではどえりゃ特殊な内容ですが、、、(>_<)」と、ちょっと自虐的な前置きでスタートです。当院での頸部干渉波刺激装置(IFC)の実施方法と、特に奏功した5症例の臨床経過と改善効果を報告し、その機序について考察させて頂きました。

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この研究会に参加されている方々にとっては、おそらく初めての内容だったはずですが、最後まで熱心に聴講して頂き嬉しかったです。ラストは安保先生、角田先生とご一緒させて頂きましたスライドで締めさせて頂き、この会ではどえりゃ特殊な内容の発表をお許し下さいました事、心より御礼申し上げました。

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質疑応答では、安保先生より本臨床研究についての重要なご指摘と、また今後もこの会で発信していって欲しいとのお言葉を頂きました。ニューロリハ権威先生からのお言葉、身が引き締まる思いで頂戴し、益々頑張りたいと心に誓いました。

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私の発表には、 京都大学の永見慎輔先生が駆けつけて下さいまして、大変心強かったです(^o^)。永見先生はチーム越久の主要メンバーのお一人で、当院の干渉波の取り組みでは大変お世話になっております。永見先生とは今後も嚥下臨床の充実と発展を誓い、記念写メをご一緒させて頂きました!

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本研究会にお招き下さいました安保先生、大原記念病院皆様には心より御礼申し上げます。来年もこの「ニューロリハビリテーション最先端の会☆」にて、当院リハビリテーションの取り組みが発表できるよう、日々の診療を充実させていきたいと思います!!

医療法人誠道会
各務原リハビリテーション病院
副院長・神経内科  和座 雅浩 

 

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