念願の新潟大学神経内科・下畑先生レクチャーを拝聴出来ました(^_^)メインイメージ

念願の新潟大学神経内科・下畑先生レクチャーを拝聴出来ました(^_^)

先日「第15回岐阜神経内科セミナー」が名古屋駅で開催されました。この会は、岐阜県医療機関に勤務する神経内科医らが年に一回集う研究会で、代表世話人の岐阜大学神経内科・老年学分野教授、犬塚貴先生の「岐阜市以外の西濃や東濃地区の医師も参加しやすいように」とのおはからいで、各方面からも交通アクセスの良い名古屋駅で開催されています。私の研修病院が土岐市立総合病院であったこともあり、当時の院長・河野先生、神経内科部長・高橋先生にお誘い頂き、第1回より参加させて頂いておりました。毎回この分野のエキスパートドクターを招待され、とても勉強になるレクチャーをお聞かせて頂ける、年に一度の楽しみになっています(^_^)。

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今回の講師は新潟大学脳研究所神経内科・下畑 享良先生でした。下畑先生は特に脳血管障害の治療研究、多系統萎縮症などの変性疾患研究において数多くの重要知見を見いだされている御高名な神経内科医で、かつ「下畑ブログ」なるホームページ(誰でも閲覧可能!)で、神経内科学に関する重要トピックスを日々発信されている有名ブロガーでもあられます。もしまだご存知でない方は、是非ご覧になって下さいませ!最新の医学英語論文を、とても分かりやすい内容でアップして下さっております!

下畑ブログ~Neurology 興味を持った「神経内科」論文
http://blog.goo.ne.jp/pkcdelta

下畑先生がこのブログをはじめられたのは、ご自身が留学中であった2004年、臨床の勉強も続けようと読まれた英語論文を、備忘録代わりに書き始めた事がきっっけだったそうです。神経内科診療に関わる医療関係者だけでなく、患者様やそのご家族を励ますようなものになればとの願いで今も継続されており、累積総閲覧数は本年10月には何と450万数!、医療分野でも特に専門性の高いブログでのこの総数達成、いかに注目度が高いサイトであるか、関係者の方には分かって頂けると思います。

実は私、このブログの総閲覧数アップには、大いに貢献させて頂いた1人(笑)で、まだ私が神経内科としては駆け出しだった10年程前、ある神経疾患についての最新情報をリサーチしていた時、この「下畑ブログ」にたどりついた事をがきっかけでした。当初、下畑先生はお名前を公開されていませんでしたが、「こんなに勉強になるブログを、タイムリーに更新する凄いドクターがおみえになるんだ!」と、すっかり愛読者になってしまいました。

神経内科専門医をはじめ各専門医の資格試験受験時には、その分野についての基礎的な知識とともに最新情報を正確に把握していることが必須とされていますが、全世界で発信される情報をリアルタイムに把握する事はとても容易な事でなく、特に英語が堪能とは言えない私のような者には、これほど有り難い情報収集原はありません(T_T)。私、神経内科や認知症専門医試験受験時には「下畑ブログ」の恩恵を最大限授かり合格出来たといっても過言ではなく、今も神経内科に関する最新情報の収集には有り難く利用させて頂いておりますこと、下畑先生にいつかお目にかかれた時には、是非とも御礼を申し上げたいと思っていました。今回はそのような先生のレクチャーを直にお聞かせ頂けるとの事、楽しみは倍増でこの日を迎えました(^-^)。

今回の下畑先生のお話は「CBD/PSP研究の進歩」 なるお題でした。CBD/PSPはともにパーキンソン症状や認知症を呈する神経難病で、診断法が発達した現在でも診断が難しい病気と言われていて、実は色々な病気が同じような臨床症状となる事も分かってきています。

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それぞれの歴史や現時点での考え方、また基礎研究や臨床研究のタイムリーな情報を、とても分かりやすくレッスンして頂きましたが、その中でも特に私が印象に残ったのは、小脳型の進行性核上性麻痺(PSP-C)のお話でした。PSP-Cとは進行性核上性麻痺でも小脳症状を主徴とする病型で、下畑先生らが日本国内の症例を集積、同定された病型です。このPSP-Cは、全く新しい概念であることはもちろん、海外では希な病型とのこと、例えばアメリカではPSPの約1%程度だそうです。医療医学においては例え真実でも、広く認知されなければ、患者さん達に還元することは出来ません。そうした中、日本発の知見を国際的に認知されていかれた苦労話と、そのサクセスストーリーは大変感銘しました。また正確な診断は、個々の患者さんの治療だけでなく、将来の治療法開発にも極めて重要である事を下畑先生は強調されていました。日々の診療に携わる神経内科医にとっては、とてもモチベーションが上がるお言葉でした!(^^)!

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なお今回のご講演で利用されたスライドは、「Slideshare」なるオープンソースのサイトでアップされている事を教えて頂きました。これまで下畑先生が作成されましたスライドも沢山アップされており、またまた絶好の勉強ツールをみっけ出来ました(^^)/ 神経内科疾患の理解をもっと深められたい医療関係者、これから神経内科医を目指す若手医師にとっては、強力なアイテムになるに違いありません!

CBD/PSP up to date
http://www.slideshare.net/shimohata/cbdpsp-up-to-date

下畑先生はご自身の診療や研究で大変お忙しい中、いったいどのように最新論文をリサーチされ、かつ一般人にも分かりやすい文章を書かれているのでしょうか? リサーチするだけでも大変なのに、、、。この疑問、研究会後の懇親会にてお尋ね出来ましたが、その答えは極めてシンプル「入浴中にも論文を読む!」だそうです。「その道のプロフェッショナルたるもの、限られた時間を有効に使う事が重要!」を暗にご教示頂いた感ですが、とても凡人には真似出来ない習慣と思いませんか? まず心構えから正して頂かなければと思いました(^^;)。

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大変勉強になるごレクチャーをお聞かせ下さいました下畑先生、そして大変有意義なセミナーを企画して下さいました犬塚先生には心より御礼申し上げます。教えて頂いたことを、日々の診療に活かしていきたいと思います!

医療法人誠道会
各務原リハビリテーション病院
副院長・神経内科 和座 雅浩

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