知らなかった!梅雨でも熱中症?乳幼児の危険サインと予防策
梅雨時の熱中症リスク、気づいていますか?

雨が続く梅雨の時期、気温がそれほど高くないからと油断してしまいがちですが、実は 湿度の高さが熱中症リスクを高める ことをご存知でしょうか?
特に乳幼児は 体温調整機能が未熟で、発汗による体温調節が大人ほどスムーズにできません。そのため、蒸し暑い日や室内での湿度が高い環境では、 知らず知らずのうちに脱水や熱中症のリスクが高まる 可能性があります。
「気温がそこまで高くないし、エアコンは使わなくてもいいかな?」
「曇りの日だから、熱中症の心配は少ない?」
そんな風に思っていると、 梅雨型熱中症の見えないリスク に気づかないまま、子どもがぐったりしてしまうかもしれません。
そこで本記事では、 梅雨型熱中症の危険なサインと、乳幼児のための予防策 を分かりやすく解説します。子どもを守るために、ぜひ知っておいてほしいポイントをチェックしていきましょう!
見逃しがちな症状とサイン—乳幼児の「隠れ熱中症」
乳幼児は自分で「暑い」「喉が渇いた」と言えないため、大人が小さな変化に気づくことが重要です。特に梅雨時は湿度が高く、汗をかきにくいため「見た目でわかりにくい熱中症」が発生しやすくなります。
乳幼児の梅雨型熱中症チェックリスト
ぐったりしている・機嫌が悪い
🔹 見逃しやすい理由:眠気や遊び疲れと誤認しやすい
🔹 チェックポイント:動きが鈍くなっていないか?
🔹 対応策:風通しの良い場所へ移動し、こまめな水分補給を促す
食欲が落ちる・飲み物を飲まない
🔹 見逃しやすい理由:好き嫌いや気分の問題と勘違いしやすい
🔹 チェックポイント:ミルクや水を嫌がっていないか?
🔹 対応策:ゼリーやスープで水分補給、少量ずつこまめに摂取
汗をかかないのに肌が熱い
🔹 見逃しやすい理由:見た目ではわかりにくい
🔹 チェックポイント:額や首を触って、熱っぽいのに汗が出ていないか?
🔹 対応策:涼しい場所へ移動し、衣服を緩める
寝苦しそうにしている
🔹 見逃しやすい理由:梅雨時の湿気の影響を軽視しがち
🔹 チェックポイント:寝汗が多すぎる、またはほとんどかいていないか?
🔹 対応策:部屋の湿度を調整し、薄手の寝具を使用、水分補給を忘れずに
梅雨時の熱中症対策—屋内・屋外別のポイント
梅雨時の乳幼児の熱中症対策チェック表
環境 | 対策ポイント | 具体的な方法 |
---|---|---|
屋内 | エアコンの使い方 | 除湿モードを活用し、室温は25〜27℃が目安 |
風通しの工夫 | 扇風機やサーキュレーターで空気を循環 | |
抱っこ紐の注意 | 長時間の密着を避け、通気性の良い素材を選ぶ | |
屋外 | 曇りの日の紫外線対策 | 紫外線は曇りでも強い!帽子や薄手の長袖でガード |
水分補給 | 喉が渇く前に、こまめに少量ずつ補給(30分ごとが目安) | |
遊び方の工夫 | 直射日光を避け、朝夕の涼しい時間帯に遊ぶ |
水分補給と食事の工夫—乳幼児の熱中症予防のポイント
乳幼児は喉の渇きを自覚しにくく、水分補給が遅れがち です。また、食事から自然に水分・塩分を摂取することで、より効率的な熱中症予防ができます。ここでは、「水分補給」「食事の工夫」「塩分の取り方」 をわかりやすく整理しました。
乳幼児の水分補給と塩分補給のポイント
項目 | ポイント | 具体的な方法 |
---|---|---|
水分補給 | 喉が渇く前に飲ませる | 30分〜1時間ごと に少量ずつ飲ませるのが理想 |
「食べる水分」を活用 | スープ、ゼリー、果物(スイカ・みかんなど)で自然に水分補給 | |
冷たすぎる飲み物は避ける | 胃腸に負担をかけるため、常温〜少し冷たい程度がベスト | |
塩分補給 | 食事から自然に摂る | 味噌汁、梅干し、ぬか漬け、枝豆などで無理なく塩分補給 |
スポーツドリンクは控えめに | 糖分が多いため、麦茶や経口補水液の方が適切 | |
汗をかいた後はミネラル補給も意識 | 豚肉、豆腐、バナナなどでバランスを整える |
まとめ—乳幼児の梅雨型熱中症を防ぐために
梅雨の時期は、気温よりも湿度が原因となる「隠れ熱中症」 に注意が必要です。特に乳幼児は体温調整が未熟で、喉の渇きや暑さを自覚しにくいため、大人が早めに対応することが重要 です。
✅ 見逃しやすい症状
- ぐったりしている、機嫌が悪い
- 食欲が落ちる、水分をあまり摂らない
- 汗をかかないのに肌が熱い
- 夜に寝苦しそうにする
✅ 屋内・屋外の対策ポイント
- 屋内: 除湿モードを活用、風通しを改善、抱っこ紐の熱こもりを防ぐ
- 屋外: 曇りの日でも紫外線対策、水分補給は30分ごと、涼しい時間帯に遊ぶ
✅ 水分補給と食事の工夫
- 「食べる水分」—スープ、ゼリー、果物などを活用
- 塩分補給—味噌汁、梅干し、枝豆で自然に摂る
- 冷たすぎる飲み物を避け、常温〜少し冷たいものを選ぶ

詳しく知りたい方へ—公的機関の熱中症予防情報
🔹 みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう(こども家庭庁)
👉 乳幼児の熱中症予防に特化した情報を提供。症状の見分け方や、親ができる対策を詳しく解説しています。
🔹 熱中症予防情報・資料サイト(日本スポーツ振興センター)
👉 熱中症の予防法、応急処置、学校・家庭での取り組みについて解説。小児だけでなく、幅広い年齢層の対策にも活用できます。
これらの公的機関の情報を参考にしながら、日々の生活の中でしっかりと熱中症対策を進めていきましょう!
大切なのは、「気づくこと」と「早めの対策」。
これらのポイントを活用し、梅雨時でも乳幼児の健康を守りましょう!😊
梅雨時の湿度は目に見えにくいですが、乳幼児にとっては大きな影響を及ぼします。
「気づくこと」「早めの対応」「適切な水分補給」 これらを意識するだけで、熱中症のリスクを大幅に減らすことができます。お子さまの健康を守るために、こまめなチェックと予防策 をぜひ日々の習慣に取り入れてください。
また、万が一体調に不安を感じた場合は、各務原リハビリテーション病院では、予約なしで小児科・内科の診療を行っております。気になる症状があれば、気軽にご相談ください。
お子さまが元気に梅雨を乗り越えられるよう、しっかりとサポートしていきましょう!
監修:各務原リハビリテーション病院長 磯野 倫夫
執筆:医療法人社団 誠道会 広報担当