昭和61年(1986年)の老人保健法改正により創設された介護老人保健施設(以下、「老健」という)は基本方針として、「施設サービス計画に基づいて(中略)その者の居宅における生活への復帰を目指すものでなければならない。」とされており、病院と在宅や特別養護老人ホームなどの福祉施設の「中間施設」として創設されました。当時は、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟なども無く、既存の病院の病床機能分類が不十分で、「中間施設」としての老健の役割は非常に大きかったと言えます。

老健菜の花は平成19年(2007年)7月に開所しましたが、その7年前の平成12年(2000年)に病院機能として回復期リハビリテーション病棟が創設されていました。対象疾患は脳血管障害や大腿骨骨折などの限られた疾患ではありますが、老健と比較して多くのリハビリ職などの専門職の配置を求められていました。その後、老健に対しても超強化型や在宅強化型などの報酬区分が改正され、さらに「中間施設」としての役割を評価されるようになりました。一方、入所者が高齢化するにつれて慢性的な多疾患に罹患することが増え、介護者不在の自宅での在宅復帰に苦慮するケースも増えてきました。

平成30年(2018年)の介護保険改正で在宅復帰困難な方々の入所施設として介護医療院が創設されました。その概要は「介護医療院とは、要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、 施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。」と定義されています。 

令和4年(2022年)4月(予定)に老健菜の花は各務原リハビリテーション介護医療院として生まれ変わります。この名前は、医療法人社団誠道会が、各務原市における地域リハビリテーションの中核としての責務を果たしていきたいとの思いで命名しました。同一建屋内に回復期リハビリテーション病棟と医療療養病棟を併設しており、在宅復帰困難な地域の方々のための安全と安心を担保し、終の住処の選択肢の一つとなるように努力していきたいと考えています。 

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